1,口を開けばマシンガントーク炸裂、相手の反応を見ながら話せない。
2,では相手を見て会話しようなら、今度は考えすぎて言葉が出ない。
いい塩梅で人と会話したりできないかな・・・
こういった悩みと向き合っていきます。
今回の内容
ADHD・ASD持ち等の発達障害をお持ちの方は何かと生きにくいと感じる事が多いです。
今回はそんなお困りごとの一つである「人との会話がスムーズにいかない」を取り上げてみます。
ここからどのようにすれば解決できるのかも考察してみましょう。
僕はADHD・ASD持ちでしたがそれが判明したのはつい最近になってから。
学生時、就活生時の面接やグループミーティングでは支離滅裂な内容を早口でまくしたてて呆れられたり・・・、全然空気が読めませんでした。
とはいえ、N〇Tで人と話す仕事を6年も続けたおかげか、ADHDの多動が落ち着いてきました。
現在はASD傾向が強く、自身の悩みと向き合いながら解決策を紹介していきたいなと思います。
どうして人との会話や人間関係がスムーズに行かないのか?
それはズバリ「こだわりが強く、切り替えが下手、周囲への関心が低い」が挙げられます。
実際に僕も人から「君はこだわりが強いね」と言われてきましたが「どこがどのようにこだわりが強いのか?」と当時はサッパリ分かってませんでした。
今となっては
「あらゆる分野において、自身が気になった事を追求したがる」癖が判明しまして
会話中に何か引っかかる事があれば会話の本筋そっちのけにしてしまう事も・・・
⇧ 何が原因で困っているのか、仮説でも良いので箇条書きにしてみました。
これだけでは情報不足なので、詳しく説明していきたいと思います。
会話の前提や認識が健常者と異なっているから
一つ目はそもそも会話の動機や前提について、
健常者とASDでは認識が違うのではないでしょうか?
ただなんとなく始めた会話に対して、ASDは「会話をするからには何か面白い事をいうべき」とか「気の利いた事を言うべき」とかそういう使命感にも似た思い込みやこだわりが発揮されてしまう。
それがドンドンASDを苦しめていきます。
会話もバドミントンや卓球のラリーのようにテンポよくするだけで大抵の会話はなんとかなります。
大抵の人は何も考えてないので、なんだそんなもんかって開き直るのも手
思い込みやこだわりが強くて、気になった事でテンポを崩すから
僕もそうでしたが
特定の会話やシュチエーションにトラウマや思い当たる事があり、
それがこだわりや思い込みとなる。
こだわりや思い込みが思考を支配し、外部からの情報をシャットアウトして、
「会話についてこれない。理解できてない」の現象となってしまっている。
何か失言や後程問い合わせを受ける事にならないか不安だから
ASDの二次障害や空気が読めない等によって、鬱や過去のトラウマ等に苦しんでしまっている方もいらっしゃると思います。
何か空気の読めない失言を繰り返してしまうのでは?
後から「それってどういう事?」と説明を求められたリすると億劫だ。
等の不安が頭をよぎって思考を妨げている。
それがますます自分を責めて悪循環となっている。
自分の意志や人との関係性の線引きがあやふやだから
例えば定型発達のAさんが発達障害者のBさんと話をしてつまらないと感じたとします。
そして「AさんがBさんとの会話をつまらない」と口走っていたとしましょう。
それを聞くとつい、Bさんは自分を責めてしまうかも知れません。
しかし、それはBさんだけの責任でしょうか?
そもそも真っ当な人ならBさんだけのせいにせず、自身も盛り上げる努力が足らなかったと反省するのではないでしょうか? それにBさんとAさんの関係は対等な関係であり、Aさんの為にBさんが何か特別な事をする理由はないはずです。
BさんはAさんを「変な人・・・」と嘯く、と大らかに「機嫌が悪いのかも」受け流す事もできます。
人との関係性が認識できれば「親しい人との会話、そこそこの関係の人との会話、他人との会話」と割り切って対処できるようになります。
こだわりの強さゆえ「全ての人に誠実に対応しないといけない」となっているかも知れません。現実はそうでもなく自分と相手との関係性で変わってきます。
対処法
いくつか原因や問題を炙り出した所で、対処法についてもアプローチしてきましょう。
対処1 こだわりの強さは脳の特性であり、性格や人格に結び付けない
今となっては脳内ホルモンや脳の働きによって、性格や心理状態は形成されるという学説が提唱されました。
つまり、脳の構造上そうなってしまってるのだから、本人の性格や人間性が悪いわけではないのです。
ましてや脳の障害を負って苦しんでる人を非難するのもおこがましいわけでして・・・
開き直ってしまえとはいいませんが、ある程度そんなものだと割り切ってしまうのも精神衛生上良いでしょう!
対処法2 会話を一生懸命しようと努力しない
会話とは一生懸命しようとするほど空回りします。
「もっと気の利いた事を言わないと」とか「何か有意義でなくては」とか思いつめなくても大丈夫です。
そもそもASD持ち等はこだわりの強さゆえ、そう思い込んでしまう事が多いのです。
人が会話する時もほとんどがそこまで大層な理由も持ち合わせずに「ただなんとなく」や「退屈が嫌い」程度で行うものです。
「なんだそんなもんか」くらいに心がけて軽い気持ちで応答しましょう。
バドミントンや卓球のラリーのように軽いノリでドンドン返せると楽ですよ
対処3 会話中に気になった事はとりあえず置いておき、後から聞き返す
何か気になってしまうのは仕方ない。
一番まずいのは気になった事がこだわりや思い込みとなり ➡ 思考が硬直化する事。
すぐさま脇に置き、目の前の会話に集中しよう。
気になった事も会話が終わってから聞けばいい。
もし、忘れてしまうかもしれないと不安であれば、逆に「忘れてしまうようなものなら覚えておく必要がなかったものだ」と開き直ってもいいかも知れません。
対処4 思考の切り替えを習慣化する
思考の切り替えを習慣化し、こだわりや思い込みによる思考の硬直化を防ぎます。
「思考を切り替えて今に集中する能力」、「話を広げる能力」、「柔軟な対応力」等を身に着ける事ができるかも知れません
これは短所を補うや、汎用性を取るといったニュアンスですね
具体的にどのような手法で切り替えが上手くなるのかは現在、調査中です。
対処5 こだわりの強さは専門的な話に強い? 気の合う人とだけ関係を築く
例えば自分の好きな事なら、どれだけでも話せませんか?
こだわりの強さは裏を返すと専門性や探求心を発揮する事もあります。
こちらはこだわるのであれば、それを追求し長所を伸ばしてしまおうという考えです。
まとめ
↓ 対処法を箇条書きしてみました。
まずは「欲をかかず」に、自分を責めたり一生懸命を止めて「自爆や出血要素を止める事」が大事かなと思います。
定型発達の人であっても人間関係に悩むし、すぐに人と仲良くなれるものではなく、自然と時間をかけて関係を構築していくのが大半なので焦らずドッシリと!
それと弱点を補う為に切り替えを上手になるか、長所を活かせるように気の合う人と会話するかを選んでいく。大まかにはこんな感じが良いかと思います。
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